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海外旅行のスーツケース選び。そのポイントをご紹介

 最終更新日  

女性の横に置かれたソフトタイプのスーツケース

海外旅行に行くことが決まったら、まず用意したいのがスーツケースです。でも、海外旅行が初めての方は、どのようなスーツケースを選べばよいのか、迷ってしまうかもしれません。

この記事では、スーツケース選びのポイントを、わたしが22ヶ国海外旅行した体験を交えてご紹介します。ぜひ、スーツケース選びの参考にしてみてください。
 

どんなスーツケースがおすすめ?シチュエーション別選び方のポイント

カートに積まれたスーツケース

スーツケースを選ぶ際にわたしが重視するのは、軽くて頑丈であることと、デザイン性です。しかし、旅のスタイルによって、最適なスーツケースの選び方は異なると思います。

わたしはスーツケースを2度購入したことがありまして、1度目はバスでヨーロッパを8日間移動する周遊型のツアーに参加したため、ハードタイプで大きめのスーツケースを、2度目は1人で電車やバスを乗り継いでヨーロッパを10日間旅するため、ソフトタイプのスーツケースを購入しました。
 

スーツケースはハードタイプ?それともソフトタイプ?どちらを選ぶ?

ハードタイプのメリットは、頑丈なので、中身が雨に濡れたり、壊れたりすることがないことでしょう。また、キャスターが4輪のため、動かしやすいのも特徴です。外側にステッカーを貼って、カスタマイズすることもできます。デメリットは、ソフトケースに比べると重いこと、ホテルなどで広げる際に場所をとること、4輪の場合はキャスターストッパーがついていないと坂道などで勝手に動いてしまうことでしょう。ハードタイプの中では、ポリカーボネート素材は割と軽めです。自宅から空港まで重くて運ぶのが大変ならば、宅配でスーツケースを郵送する方法もあります。

ソフトタイプのメリットとしては、ハードタイプと逆で、軽いので持ち運びが楽なこと、外側にポケットがついているものが多いので、ガイドブックなどを出し入れしやすいこと、広げる際に場所をとらないことが挙げられます。デメリットは、ハードタイプに比べると中身が雨に濡れたり、壊れたりしやすいこと、切られる可能性があること、キャスターが2輪のタイプは4輪に比べると車輪が自由自在に動かしにくいことでしょう。

ソフトタイプを使う場合でも、洋服などの荷物を大きなビニール袋に入れた状態で収納したり、壊れやすいものをタオルやTシャツ、エアーパッキンなどで包んだりすることで、濡れや破損をかなり防ぐことができます。食器などを買う場合、なるべくは機内手荷物用のサブバッグに入れて持って帰りますが、どうしても入りきらない場合は、この方法で対処してきました。
 

開け閉めするにはフレームタイプとファスナータイプ、どっちが便利?

次に、スーツケースの開閉方法を、フレームタイプとファスナータイプの2種類から選びましょう。

以前は、ハードタイプのスーツケースはフレームタイプが、ソフトタイプのスーツケースはファスナータイプが主でした。しかし、最近はハードタイプのスーツケースでも、ファスナータイプが増えつつあります。

フレームタイプのメリットは、開くのが難しいため盗難防止になること、頑丈なので中身がつぶれにくいことが挙げられます。デメリットは、ファスナータイプに比べ重いこと、中身は壊れにくいが、ファスナータイプに比べてスーツケース自体が壊れやすいということです。

ファスナータイプのメリットとしては、全開しなくても開け閉めできるので物を取り出しやすいこと、フレームタイプに比べ軽いこと、エキスパンダブル機能付きのスーツケースならば、マチを広げることができるので、帰りに増えたお土産を収納しやすいことが挙げられます。デメリットは、ファスナーを壊されやすいことや中身がつぶれやすいということです。

フレームタイプは、バス移動の多いツアーに参加する方や酒瓶や香水など割れ物をお土産にしたい方に向いています。ファスナータイプは、身軽に個人旅行をしたい方やスーツケースを長く使い続けたい方におすすめしたいです。
 

キャリーバーのタイプは1本?2本?

スーツケースのキャリーバー(伸縮性の持ち手)も、1本タイプと2本タイプの2種類があります。
1本タイプのほうがスタイリッシュで荷物も多めに収納できますが、2本タイプのほうが、キャリーバーにサブバッグやショッピングバッグをひっかけて運ぶことができますし、持ち手が握りやすいため、おすすめです。
 

購入しないでレンタルするという選択肢も

スーツケースを使う頻度が少ない場合、購入しないでレンタルする方法もあります。レンタルのメリットは、破損しても保証してもらえること、用途に応じて好みのタイプを選ぶことができること、旅行が終わった後にスーツケースの置き場所に困らずに済むこと、購入するよりも料金が安いことなどが挙げられます。しかし、日数が増えると料金が高くなるため、出発直前にパッキングをしなければいけないケースが多いこと、気に入ったタイプのスーツケースが貸し出し中の可能性もあること、などがデメリットとして挙げられます。

わたしは1人暮らしをしている時にソフトタイプのスーツケースを購入したのですが、部屋が狭くてクローゼットに収納することができなかったので、インテリア代わりに部屋に置いても違和感がないものを選びました。スーツケースは旅行に行く際にも使えますが、フリーマーケットに出店する時やリサイクルショップに荷物を持ち込む際にも重宝します。ですので、わたしは結果的に購入して良かったと思っています。

あまり使わないスーツケースにお金を使うのはもったいない、と安いスーツケースを買いたくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、旅先で一番困るのが、キャスターが壊れて動かせなくなってしまうことです。ある程度知名度のあるブランドのスーツケースならば、そのような心配をせず、安心して旅行できるはずです。
 

スーツケースの宿泊日数別おすすめサイズ

スーツケースを引いて歩く男性

宿泊日数別におすすめのスーツケースサイズをご紹介します。サイズとしては、1泊につき10ℓくらいがちょうど良いサイズです。

3泊~5泊(アジア周辺)ならば、余裕を見て41ℓ~60ℓ(高さ55~62cmくらい)、5泊~7泊(欧米など)ならば61ℓ~80ℓ(高さ63cm~68cmくらい)、8泊~(中南米など)ならば81ℓ以上(高さ69cm以上)のスーツケースを選ぶと良いでしょう。

ちなみに、高さ60 cmで3辺の合計が130cmのスーツケースを、わたしは10日間の1人旅で使用しました。洋服の枚数などを減らし、サブバッグ(トートバッグ)を併用することで、特に問題なく荷物を運ぶことができました。

しかし、わたしも初めて海外に行った時はそうだったのですが、特にツアー参加の場合、何かと心配で荷物が多くなりがちです。ホテルに戻ってきてから洗濯する、という気分にもなりにくいと思いますので、初めて海外に行かれる方は多少大きめのスーツケースを選ぶのも手です。

高さが低いスーツケースでも、マチを広げて容量を大きくできるエキスパンダブル機能付きのスーツケースを選べば、急に荷物が増えた時などに便利なので、このタイプを選ぶのも良いかもしれません。
 

機内持ち込みサイズに対応したスーツケースは?

柱の前に並べられたスーツケースや荷物

スーツケースは、幅+奥行+高さの合計が115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)で10kg以内ならば、1つまで機内に持ち込むことができます。国内の場合も100席以上の飛行機ならば同じですが、100席未満の飛行機は、三辺の合計が100cm以内(45cm×35cm×20cm以内)になります。もしも、国内で乗り継ぐ予定があるならば、ご注意ください。
なお、LCCなどでは規定が異なるケースもありますので、最新情報を各航空会社のWebサイトでご確認するようにしてください。

ちなみに、飛行機に無料で預けられる荷物は、幅+奥行+高さの合計が158cm以内(ANA)か203 cm以内(JAL)で、重さは23Kgまでの荷物を2つまで無料で預けることができます。

航空会社によって無料で預けられるサイズは異なりますが、サイズオーバーや個数オーバーすると超過料金がとられますので、多くの航空会社が最大サイズとして採用している158cm以内のスーツケースを選ぶことをおすすめします。
 

スーツケースにまつわるトラブルを防ぐには

空港のターンテーブル

アメリカ(ハワイ・グアムなどを含む)に行く時には、TSAロック付きのスーツケース以外に鍵をかけて預けると、空港職員にスーツケースを壊される可能性があります。わたしもソフトタイプのスーツケースに鍵をかけて預けてしまい、一部をカッターで切られたことがあります(そのまま使い続けていますが、海外旅行保険に入っていたため、携行品損害を申請することもできました)。
TSAロック付きでも鍵をかけていると壊される場合もあるようなので、鍵はなるべくかけないで、スーツケースを預けることをおすすめします。その後アメリカに行った時は鍵をかけずに預けましたが(貴重品はスーツケースには入れていません)、物を盗まれたことはありません。心配でしたら、TSAロック付きのスーツケースベルトをはめて預けると良いでしょう。

ダイヤル式のロックキー付きスーツケースやスーツケースに南京錠を付ける場合、暗証番号を忘れると開けなくなります。とっさの時に困らないよう、メモを財布の中などにしまっておくと良いかもしれません。

わたしは、ターンテーブルから自分のスーツケースを間違って持っていかれそうになったことや飛行機の乗り継ぎの際にスーツケースがロストバゲージに遭ったことがあります。スーツケースを間違って持っていかれそうになるのは、他の人と商品がかぶっているためです。ネームタグやバンダナ、シール、スーツケースベルト、スーツケースカバーなどの目印をスーツケースに付けるか、カラフルなスーツケースを選ぶことで、自分のスーツケースを見分けやすくなります。ロストバゲージになった場合も、スーツケースに特徴があったほうが見つかる確率は高まると思います。

スーツケースを使う際の他の注意点としては、液体をスーツケースの中に入れて持ち運ぶ場合、ジップロックなどに入れて液漏れしないようにする、空きスペースがあるとスーツケースが壊れやすいので、行きは洋服をそのままの状態で入れ、帰りは荷物が多くなるので圧縮袋に入れてしまう、などが挙げられます。
 

まとめ

以上、海外旅行で使うスーツケースの選び方についてご紹介してきました。

スーツケースは高額なものも多いので、買うのに思い切りが必要かもしれません。しかし、良いものを購入すれば、一生使い続けられる可能性もあります。(わたしはソフトタイプのスーツケースを19年間使用しています)

ぜひ、この記事を参考に、ご自分にとってベストのスーツケースを選んでみてくださいね。

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