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ロストバゲージに遭ったおかげで、デザイナーズ・タキシードをもらえた話

 最終更新日  

「ロストバケージ」とは、旅行中に預けた荷物が行方不明になることです。海外旅行を続けていれば、誰でもいつか一度は必ず遭うことになると思います。今回は、私や知人の実体験談を交えて「ロストバケージ」が起こる原因と対処方法について考えてみたいと思います。

初めての海外旅行で、いきなりロストバゲージに


私の経験談からご紹介しましょう。初めての海外旅行、行き先はハワイ。海外旅行のことも外国のこともまるで何も知らなかった頃です。私のスーツケースがない!と気づいたのは、ホテルに着いた直後でした。

あとからよく考えると、空港からの送迎バスに乗り込む際に、荷物の預け先を間違ったせいで、私のスーツケースは別のホテルに運ばれてしまったようです。ホノルル空港の団体出口付近は、いろんなツアーのお客さんが入り混じって常にごった返していますからね。

幸い添乗員つきのツアーでしたので、捜索の手続きはすべて添乗員さんがやってくれて、私は待つだけでした。でも、朝になくなったスーツケースが手元に届いたのはその日の夜中すぎでした。

航空受託荷物のロストバゲージに遭うと、もっとたいへん

私の知人のケースでは、パリ乗り継ぎ便でEU圏の某国へ行った際に、到着空港でロストバゲージが発覚しました。日本出発時に2つ預けたスーツケースの、片方が届かなかったのです。よりによって、翌日出席する式典で着る、大事なタキシード一式が入った方が届きませんでした。

捜索の手続きをするために受付窓口へ行くと、長蛇の列。私を含め、同じツアーで来た人たちとはここから別行動することが決定しました。ホテルへの空港送迎バスは見送り、彼だけ一人タクシーでホテルに着いたのは、予定より4時間も後…。この日彼は、文字通り「眠れぬ夜」を過ごしたそうです。

翌日朝、「荷物はまだパリにある」と分かりました。もうタキシードは式典に間に合いません。そこから現地のお店を飛び回り、もう値段などどうでもいい、とにかく午後の式典に遅れてはいけない、と無我夢中だったそうです。
不幸中の幸いは、日本人のサイズに合うタキシードがすぐに見つかったことですね。

なお、パリで見つかった彼の荷物は、旅行中に受け取る手配がうまくいかず、結局なんと3週間もかかって日本の自宅に届いたそうです。しかも「着払い」だったそうですから驚きです。

ロストバゲージが起こる原因はたいてい「確認不足」


上記両方の例とも、スーツケースが行方不明になった原因のひとつには、本人の確認不足がありました。

同行者を頼りすぎたり、逆に同行者を気にかけすぎたり、また旅慣れたりしてくると、ふと気が緩んでいろんなことを忘れるんですよね。外国では、日本のように何もかもキチンとしていることはありえないことも、つい忘れがちです。

私のときは、ホテル名を確認せずに荷物を預けてしまったことが悪かったです。知人のときは、同行者の荷物の手続きに気を取られて、自分の荷物につけられた「行き先タグ」はよく確認しなかったそうです。

ロストバゲージに遭ったら、どうすればいい?

言葉の通じない外国でロストバゲージに遭うと、手続きは予想以上にたいへんです。まずはツアー会社の現地緊急連絡先に連絡しましょう。現地スタッフが的確な指示をくれて助けてくれるはずです。

荷物が手元に返されるまで不便することになりますが、この間の保障は、航空会社が行う場合と海外旅行保険で行われる場合があります。まずは航空会社によく確認すること、交渉力も必要です。また加入している旅行保険に「航空機寄託手荷物遅延」に関する保障があるかどうかも確認し、保障がついていれば保険会社にも連絡しましょう。

ロストバゲージに遭って、いいこともあった?


式典での壇上の彼は、輝いていました。
ふいに、外国製のデザイナーズ・タキシードを新調する機会を得た知人は、トクしたと私は思います。

かなり高価なタキシードだったそうですが、「やむを得ず」の購入であったことが認められて、購入代金が全額補償されたそうです。自分のタキシードも手元に戻ってきたし、彼はこの先どんな晩餐会に呼ばれても困らないでしょう。なによりも、この一連の対応を外国でしたことで貴重な知識をたくさん得られたと思います。

まとめ

航空会社によるロストバゲージは、基本的に荷物タグが正確についていればほとんど起こりませんので、過度な心配は不要です。直行便を利用したり、荷物を1つにしたりすることでもリスクは減らせると思います。

遭うこと自体はたいへん残念なことではありますが、次以降の旅行に役立つことも確実に学べているのですから、できるだけ早く気持ちを切り替えて、前向きに旅行を楽しむことをおすすめします。

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