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オーストリア・ウィーンへ行ったらぜひ食べたいもの
最終更新日
ハプスブルク家の発展とともに栄えたウィーン料理とカフェ文化。オーストリア・ウィーンへ行ったらぜひ食べたい、おいしい食べ物をご紹介します。
絶対に食べるべきウィーン名物の食べ物といえば
まず、ウィーン名物で世界的に最も有名な食べ物といえば、この2つでしょう。
・WienerSchnitzelヴィーナーシュニッツェル
上品なトンカツのようで、日本人の口にも合います。ご覧のとおり、お皿からはみ出すほど大きいのがウィーンのスタイルだということです。シュニッツェルはドイツなど近郊の国にもありますが、これほど大きくは作りません。
このお店で食べたものは、丁寧に薄くたたきのばした牛肉が細かいパン粉で薄く覆われており、美しくさっくり仕上がっていました。揚げ油はバターだそうです。レモンを絞って食べると上品でさっぱりしていて、この大きさでも意外に食べ切れてしまうものです。
・Sachertorteザッハトルテ
18世紀から変わらぬ作り方で提供されている、歴史ある有名なチョコレートケーキです。現在は「ホテル・ザッハー」と「デメル」がこのケーキの本家とされていますが、商標と販売権について7年にも及ぶ裁判になったことでも有名です。
このケーキ、子供の頃からお菓子作りが趣味の私には長年憧れでした。ウィーンの本家を訪れる機会ができて感無量、もちろん両方を食べ比べしました。チョコレートスポンジにアプリコットジャムが塗られて、チョコレートフォンダンでコーティングされているのがこのケーキの特徴です。ホテル・ザッハーのほうはスポンジの間にもジャムが塗られており、ホイップクリームも添えられていたので若干軽く感じました。どちらもたいへんおいしかったです。
手軽に試せるおいしいスープ
先にご紹介したシュニッツェルに始まり、肉料理の名物が多い印象のオーストリア料理ですが、重い料理ばかりなわけではなく、例えばスープの種類も豊富で味のハズレもありませんでした。旅の疲れが出てきて食欲がないときなどにもおすすめです。
・Frittatensuppe フリタッテンズッペ
クレープをヌードル状に細長く切ったものがコンソメスープの中にたっぷり入っています。シンプルで、コンソメのおいしさが際立つスープでした。箸もなくフォークもつかないので、クレープはスプーンで崩しながら食べます。
・Leberknödelsuppeレバークヌーデルズッペ
こちらもコンソメスープがベースで、レバーを練り込んだ小麦粉の大きめのお団子「クヌ―デル」がひとつ入っています。お団子をスプーンで崩しながらスープと一緒にすくって食べます。クヌーデルはレバーの臭みなどはなくコンソメ風味とよく合っていました。
・Gulaschグラーシュ
パプリカと牛肉とじゃがいもが使われることが特徴で、ハンガリーやドイツなど近隣諸国でもおなじみのスープです。写真のグラーシュは具がたっぷり入っていて、この一品だけでかなりおなかいっぱいになりました。
食べ切れないほどの種類の名物ケーキがあるウィーン
社交の場、情報発信の場として古くからカフェ文化が根付いているウィーンでは、人々はカフェでケーキとコーヒーを頻繁に楽しみます。ウィーンは、コーヒーにも特徴があり、メランジェ、アインシュペナー、ブラウナー、など聞き慣れない名前のコーヒーがさまざまあります。カフェでケーキを食べるときは、ぜひコーヒーにも注目してウィーンらしいコーヒーを一緒に楽しんでみてください。
さて、数えきれないほどあるウィーンのケーキの中から、厳選して3つご紹介しましょう。
・Imperial Torteインペリアル・トルテ
ザッハトルテと並ぶ名物ケーキで、ホテル・インペリアルのカフェで出されています。私にとっては、「ケーキは柔らかいもの」の常識が覆された、ヨーロッパらしい、ナッツとマジパンの風味豊かな固いケーキです。
・MozartTorteモーツァルト・トルテ
ウィーンの有名カフェのひとつ「モーツァルト・カフェ」のケーキです。ムースが上下薄いチョコレートスポンジに挟まれたケーキで、これはザッハトルテやインペリアル・トルテは正反対、柔らかく軽いです。
・Apfelstrudelアプフェル・シュトゥルーデル
このケーキ自体は、ウィーンだけでなくオーストリア全土、またドイツなど近隣諸国でも親しまれています。アップルパイに似ていますが、りんごに日本にはない特徴があって爽やかです。ぜひ旅行中に一度味わってみてください。
まとめ
ウィーンのカフェやレストランには、一貫して格調高く重厚で温かい雰囲気が流れています。その独特の雰囲気を感じながら、おいしい料理やケーキをたくさん召し上がってきてください。