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アルネ・ヤコブセンがデザインしたベルヴュー地区

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コペンハーゲンから北へ約10kmほどの東海岸に面した地域。ゲントフテ自治体の依頼でアルネ・ヤコブセンがデザインしました。機能主義的建築の代表作といわれ、ベルヴュー劇場、レストラン・ヤコブセン、集合住宅、ビーチ、監視塔、更衣室、サウナ、ガソリン・スタンドなどで構成されています。当時としては抜群におしゃれな夏の高級ビーチリゾートで、いまも最高に粋な住宅街。昼間はビーチで遊び、夜は劇場やレストランで過ごし、集合住宅で眠るというライフスタイルを実現したかったのでしょう。この集合住宅にはヤコブセン自身も住んでいました。

今も使われているベルヴュー劇場


S電のクランペンボー駅Klampenborgで降り、電車線路をまたぐ橋まで歩き、突き当りを東へ100m歩くとベルヴュービーチに出ます。ここから南へ下る両側がベルビュー地区です。50mほどで西側にベルヴュー劇場Bellevue Teatretがあります。夏にレヴュー・ショーを上演するために1937年に建てられたもので、この地域では最も新しい。2002年に全面的に改修が行われ、いまも使用されています。晴天の日には屋根がはずれて、野外劇場の雰囲気が味わえるそうです。

レストラン・ヤコブセン


その隣にはレストランがあり、ヤコブセンがデザインしたインテリアや家具が楽しめるのですが、経営がむずかしいようで、何度も営業、閉店を繰り返し、いまは閉店のよう。

集合住宅ベラヴィスタ


その南側が1934年に完成した集合住宅ベラヴィスタBellavista。海に面してコの字型に住宅が配置され、北側と南側の棟からも海が見えるように、各戸が斜めに位置しています。白壁はレンガに白い漆喰を塗ったもの。

大切に使われているガソリンスタンド


ガソリン・スタンドは、ベラヴィスタ前の海岸通りを南へ1kmほど下った東側にあります。1938年に完成しました。白い四角の建物と、給油塔の上に置かれた円盤に近い形の屋根が合理性、清潔感を出しています。この形が当時のテキサコ石油給油所の標準的なデザインになったそうだす。1930年代、自動車がようやく一般に普及しはじめた時代のガソリンスタンドが、そのまま残る例はほとんどないでしょう。石油会社やタイヤ会社の派手な広告はまったくなく、良質のセンスが楽しめます。ヤコブセンのデザインだからこそですね。

イタリア風の監視塔があるビーチ


ここから海岸側の道を北へ上がると緑地になり、さらに東へ向かうと海浜地区になります。1932年に完成した海水浴場で、更衣室、サウナ、シャワー、トイレ、桟橋、監視塔、砂浜などから構成されています。青と白の縞模様に塗られた木製の監視塔は斬新なデザインで、今でも時代の最先端を感じさせます。ファッション雑誌の撮影などによく登場するので、目にしたことがあるかもしれません。配色がヴェニスのゴンドラ漕ぎのシャツに似ているためか、地中海的な雰囲気が感じられます。日本のビーチの無計画で泥臭い雰囲気とは、けた違いの美しさです。緑地に腰を下ろして、このセンスを身体いっぱいに吸収しましょう。帰国後の生活に生きてくるはずです。

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