耳抜きで改善!? 飛行機で耳が痛くなる原因と改善方法

飛行機に乗った時に起こる「聞こえにくさ」や「耳の痛み」。
ひどい場合には激痛が起こる場合もあり、これが原因で飛行機に乗りたくないと感じている方も少なくありません。

今回は飛行機内で耳が痛くなってしまう理由や、予防・改善のための対処方法について紹介していきます。

飛行機内で耳が痛くなってしまう理由とは？

飛行機で感じる「耳の痛み」や「耳の聞こえにくさ」が起こる原因は、「気圧の変化」が原因です。
飛行機では上昇や下降する際に気圧が急激に変わるため、耳の気圧を調節する「耳管（じかん）」の働きが追いつかず、耳の中の気圧のバランスが崩れることで耳の不調や痛みが起こってしまいます。

この「耳管」は人によって太さや空気の通り方が違うため、人によっては痛みが長く続いてしまうようなケースもあります。
特に耳管が細い赤ちゃんや子供は耳が痛くなりやすいですし、風邪で耳管が腫れている場合やアレルギー性鼻炎などがある場合にも空気が通りにくいので耳の痛みが起こりやすくなります。

飛行機内での耳の痛みを治す「耳抜き」を覚えよう

「耳抜き」は、鼓膜の内側と外側の圧力差を解消するための方法です。
ダイビングなどの経験がある方はご存じではないでしょうか。
一般的な「耳抜き」の練習はどこででも簡単に行うことができるため、飛行機に乗る前から地上で練習をしておくと良いでしょう。

【耳抜きの手順】

①鼻から息が漏れないよう、鼻を強くつまむ。
②はじめは弱めに息を鼻に送り、徐々に息の送り方を強くしていく。
③ゆっくり息を強めていくと片方の耳の中に空気が入る。
④空気が入っていない方の耳にも空気を入れるため、指を離さずに息をより強く送っていく。
⑤どちらの耳にも空気が入ったら「唾」を飲み込み、入りすぎた耳の空気を抜く。

一度でうまくいかなかった場合は、何度か繰り返し耳に空気を送ってみましょう。
症状が強い場合には点鼻薬を用意しておくのがベターです。
噴霧式のものは空港内の薬局などでも売っているため、心配な方は購入してみてはいかがでしょうか。

飛行機内での耳の痛みを予防するためには？

1. 離陸前・着陸前から飴をなめる。

飴をなめる行動は耳管を広げやすくする効果があるため、耳が痛くなる前から飴をなめることで耳の痛みの予防に期待できます。
搭乗時、機体前方に無料の飴が用意してある場合もあるので、その際は2粒程もらっておくと良いでしょう。
もし飴がない場合は、ミントが効いたガムを噛むのもオススメです。

2. あくびをする。

あくびなどの大きく口や顎を動かす動きも耳の気圧を整える効果があるので、耳が痛くなる前に強制的に行うと良いでしょう。
あくびが出ない場合には、大きく口を開けて息を吸う動作をするだけでも効果があります。

3. 鼻をかむ

適度に鼻をかむよう心がけるのも効果的です。
鼻炎や風邪などで鼻の通りが良くない場合には、鼻炎用スプレーを利用して改善するようにしてください。

4. 耳栓をする

耳栓は耳にかかる気圧の変化を緩やかにしてくれるため、耳の痛みを予防・軽減する効果があります。
最近では飛行機内専用の「気圧を調節する」機能がある耳栓も販売されているため、これらの耳栓を使ってみるのも良いでしょう。

旅行が耳の痛みで台無しに……なんてことは避けたいですよね。
飛行機の利用で耳に違和感を覚えた経験がある方は、今回紹介したようなことを覚えておくことをオススメします。
せっかくの旅行ですから、移動中も思う存分楽しみましょう！

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