アラブ首長国連邦(UAE)の見どころ

7つの首長国からなる連邦制国家。近未来的な建物から、砂漠リゾート、緑豊かなオアシスエリアなど。
アラブ首長国連邦旅行でぜひ訪れたいスポットをチェックしましょう!

1アブダビ首長国

アラブ首長国連邦の首都「アブダビ」は、国土の約80%以上を占める最大の面積、人口を持つ、政治と経済の中心地です。石油基地である、「ジルク」、「ダス」、「アルザナ」、「ムバーラス」を始めとした多くの島々があり、豊富な石油資源によって経済を支える国の代表格として機能しています。また、アブダビは首長国の中でも一人あたりのGDP(国内総生産)が高く、観光産業にも力を入れていることから、市内中心部には大型のショッピングモール(マリーナ・モールなど)が多く点在しております。2009年以降、F1レース(アブダビグランプリ)が毎年開催されているほか、2017年11月にはフランス・ルーブル美術館の別館「ルーブル・アブダビ美術館」がオープンするなど、国として進化し続けています。

2ドバイ首長国

旅先の人気の観光地のひとつ「ドバイ」は、近未来的な建物が多く立ち並び、ヤシの木を模した人工島で娯楽施設と宅地開発された「パーム・ジュメイラ」、砂漠の花ヒメカリスの形からヒントを得た世界最高層ビル「バージュ・カリファ」など、世界有数のラグジュアリー・リゾートを展開する場所です。ヨーロッパ、アジア、アフリカを結ぶルートの中間地点として多くの旅客便も発着し、日本からも東京、関西より「エミレーツ航空」が直行便で運航しております。ドバイには多種多様な観光素材があり、国土の大部分を占める砂漠地帯でのアクティビティ体験(デザート・サファリ、キャメルライドほか)、近未来のショッピンエリア散策、ビーチエリアでバカンスなど、満喫できる要素がぎっしり凝縮されたところが見どころです。

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3シャルジャ首長国

「シャルジャ」はドバイに隣接し、アブダビ、ドバイに次ぐ国土面積と人口を有するUAE第三番目の規模を誇ります。比較的、物価や不動産価格が安価である理由から、ドバイ市内へ通勤している人々のベッドタウンとして役割を果たしています。また、文化、教育、学術都市としての顔もあり、頻繁にアート展示会等のイベント開催のほか、イスラム文明博物館などの文化施設も多く点在しております。また、シャルジャではイスラムの戒律が他の首長国と比べ厳しく適用されているため、アルコールの販売、消費並びに保有が禁止、そして厳格な服装規定が導入されるなど伝統的な規律が色濃く残っています。

4アジュマン首長国

「アジュマン」は、首長国7つの中では、面積が約260平方キロメートルと最も小さな首長国ですが、隣接する「シャルジャ」と同様にドバイ市内へ通勤している人々のベッドタウンの側面もあります。面積が狭い割に、人口密度は首長国の中では最も高く、同じベッドタウンの「シャルジャ」に比べ、不動産価格が安いという利点があります。「アジュマン」はかつて漁業と真珠の採取をしながら、発展を遂げてきたが、1920年代に日本の養殖真珠の発展等の要因から減退していきました。近年は観光業の活性化に取り組んでおり、ビーチ沿いに複数のリゾートホテルを誘致したことから、年々需要が高まってきています。

5ウンム・アル・カイワイン首長国

「ウンム・アル・カイワイン」は、首長国の中でも最も人口が少なく、かつてはコール・アル・ビディヤと呼ばれる細長い半島から街が発展し、南西はシャルジャ、北東はラス・アル・ハイマに隣接しています。古来より漁業が盛んで、現在もなお、国としての海産物の主な供給資源となっています。他の首長国と比べ、ビーチ沿いに5つ星リゾートホテルなどの展開はありませんが、1997年に開業したテーマパーク「ドリームランド・アクアパーク」は現在でもUAE最大の規模であり、また、湾岸に大小広がる島々にはウミガメ、海鳥などの野生動物も生息しており、自然環境豊かなエリアとなっています。

6フジャイラ首長国

「フジャイラ」は首長国7つの中で唯一アラビア湾に海岸線を持たない首長国です。もともとシャルジャの一部であったが、1952年に分離、1971年にUAEの発足とともに連邦を構成する首長国の一つとなりました。反対に、インド洋・オマーン湾に面する港町で、連邦国の主要港の一つとして機能しています。近年は観光産業にも力を入れており、海浜のリゾートホテルの建設も順々に進み、2018年には、「インターコンチネンタル・フジャイラ」、「ミラージュ・バブ・アル・バハール・ホテル」等の国際資本を含めたデラックスホテルが相次いで開業し、連邦国のマリンリゾート地として期待が高まっています。

7ラス・アル・ハイマ首長国

「ラス・アル・ハイマ」は連邦国の最北端に位置し、ムサンダル半島と国境に面する首長国の一つです。面積はアブダビ、ドバイ、シャルジャに次ぐ4番目の大きさを誇りますが、他の首長国とは異なり、海、砂漠の他に緑豊かな平原と山岳地帯を擁しているのが特徴的です。近年、恵まれた自然環境を活かして、観光業の振興に力を入れており、透明度の高い海を擁する海岸線沿いにはリゾート開発が進んでおり、「リッツ・カールトン」、「ワルドルフ・アストリア」といった世界的なラグジュアリーホテルもオープンしています。また、国内最高峰のジャベル・ジャイス山脈があり、ギネス登録にも認定された世界最長のジップラインが設置されており、人気の観光地の見どころの一つとなっております。

8アル・アイン

アブダビ市内から東へ約160キロメートルに位置する「アル・アイン」は、前首長(初代連邦大統領)のシェイク・ザーイドの出生地で、アブダビ市に次ぐ2番目の都市です。「アイン」は、アラビア語で「泉」という意味を持ち、町には緑豊かな泉がたくさんあり、「オアシスの町」として知られています。人気の観光スポットとしては、初代大統領(シェイク・ザーイド)が実際に住んでいた屋敷(博物館)や、2011年に世界遺産として登録された「アル・アイン遺跡群」の一つ「アルジャヒリ城塞」など、歴史が色濃く残る町となっています。